こんにちは、ぐらっとです。
先日フジフイルムのXF10を買いました。XF10はAPS-Cサイズの大型センサーを搭載した単焦点レンズのコンデジ。
ぼくはRX100シリーズのRX100M3という高級コンデジをすでに持っているんですが、このXF10を買ったのはどうしてもフジフイルムのカメラを使ってみたかったから。
そんなXF10、結論から言うと巷で言われているような欠点も確かにあります。でも写りのよさは間違いありませんし、4万円前後という価格で買えることを考えれば文句ないデキだと感じました。
というわけでぼくは買ってよかったと思っているので、その理由をつらつらとまとめてレビューしていきたいと思います。
フジフイルム XF10 レビュー
外箱は真っ黒のシンプルな感じ。ただしコンデジサイズの箱にしてはちょっと大きい気がするので保管場所は考えないと。
さっそく中身を取り出してみました。内容物は以下のとおりです。
- XF10本体
- ストラップ
- バッテリー(撮影時はカメラに入れたままでした…)
- バッテリー充電タップ
- USBケーブル
- 取扱説明書
付属のストラップがレザーで普通に使えそう。付属品のストラップってダサいものが多いのでこれはありがたい。
別で買うと2,000円とかザラにするので、地味に嬉しいポイントですね。
スペックに関してはメーカーホームページを参照。
XF10の外観は可もなく不可もなく
ここからはXF10本体を詳しくみていきましょう。
今回ぼくが選んだカラーはブラックです。もう一色、シャンパンゴールドというカラーもあるんですが、ちょっと派手すぎる感があるのでこちらを選択。
正面右上にフラッシュがありますね。撮影時に飛び出してくる仕様ではないのは個人的に好感もてます。
本体上部はシャッターやダイヤル類と電源ボタンやファンクションボタンなど。上位機種とは配置などが異なります。
底面はバッテリーとSDカード収納スペースが同室となっていて、一般的なコンデジと同じ構成ですね。
もちろん三脚用のねじもあります。
続いては背面です。こちらもシンプルな構成で、ディスプレイは3.0型の104万ドットで固定式です。
その他、メニューボタンやフォーカスレバーが背面に備えられていますね。
側面のカバーを開くとマイクロUSBとHDMIマイクロ端子があります。
USB type-CでなくてマイクロUSBなのはちょっと微妙。2018年発売ならtype-Cを載せて欲しかったのが正直なところです。
全体的にプラスチッキーな感じですが、安っぽいというほどではありませんね。価格を考えればこんなものでしょう。
ちなみにレンズ部はキャップ取り付け式になってます。コンデジでは少し珍しい気がしますが、慣れればそこまで苦にはならない印象です。
ストラップも取り付けるとこんな感じになります。ぼくとしては悪くないデザインだと感じましたね。
参考までにソニーのRX100M3と並べてみました。
RX100M3とXF10はセンサーサイズが違うので、一概に比べるのもどうなんだって話ですが厚みはほぼ変わらず、横幅は少しXF10の方が大きい感じです。
【作例あり】高級コンデジ「RX100M3」レビュー|サブ機としても使える最高の相棒! - ぐらっと記
次にiPhone XSとも比較。スマホより小さいので持ち運び、取り回しはとっても楽。
APS-Cセンサーのカメラと考えれば、一眼レフより圧倒的にコンパクトというのが感じられるかと思います。
【作例】XF10で撮影してみた
XF10を持ち出して写真を撮ってきましたので、作例ということで載せていきます。
写真はすべてリサイズしていますが、色調や明るさはいじってません。
フィルムシミュレーションに関しては特に記載のないものは、Velvia(ビビット)の設定です。
画角もいじっていないので、フルサイズ換算で28mmとなります。
この2枚はVelviaっぽさが出ている感じがしたので載せてみました。個人的にはすごく好きな色合いですね。
F2.8の単焦点レンズなんですが、ボケ具合もまずまずと言ったところ。
マクロ撮影も最短10cmまで寄れるので、いい感じで撮れていると思います。
※時期柄、花の写真ばかりですみません
あと写真は載せていないんですが、人肌の色合いはすごくいい色になりますね。この点だけでもかなり買ってよかった感があります。
XF10の気になる点
こんなこともありますという例。手前の桜にピントを合わせようとしたら奥にピントがあってしまう、こういったことも時たまありましたね。
何度か撮れば手前側にピントは来ましたので、精度というより撮影技術の問題もあるのかもしれません。
あとは口コミでよく見るAFの速度に関して。
ぼくが使ってみた感想としては、やはり速いとは言えませんが、日中の屋外なら特に問題なく使えます。屋内だと静物はいいんですが、動き回る子どもを撮りたいとかになると厳しいのかも。
ぼくはSONYのRX100M3も持っているんですが、AFはXF10のほうが遅いのでこの辺は妥協が必要かも。
フィルムシミュレーションはやっぱりいい
フィルムシミュレーションの参考に同じ位置から2種類撮ってみました。使用頻度の高そうなクラシッククロームとベルビア(ビビット)です。
こうやって見ると、どちらも特徴的な色合いですよね。クラシッククロームは再度抑え目のちょっとノスタルジーな感じ、ベルビアは彩度高めで明るさが全面に出ていてどっちもいい。
細かい話になると、XF10はフジ独自のX-Transセンサーではないという点があるものの写りに不満はありません。
むしろ4万円で買えるカメラでこれだけ撮れるならほんと十分。APS-Cセンサーでフジフイルムのフィルムシミュレーションが使えると考えればオトクなカメラです。
まとめ
こんな感じでフジフイルムのAPS-Cコンデジ「XF10」をレビューしてみました。
APS-Cセンサーで4万円で買えちゃうカメラってなかなかありません。
かつフジのフィルムシミュレーションが楽しめるなんて、何度も言ってるかもですがいいカメラだなというのが正直な感想です。
ただこれから購入を検討している方にはAFの精度・速度に関して、やはりいいとは言えないので、その点を理解したうえで検討されることをおすすめします。
逆に言えば、AF以外はほんとにいいカメラ。買ってよかったです。
関連:高級コンデジにぴったりな革製ケース
関連してこのXF10もぴったり収納できるカメラケースを紹介させてください。
このケース、カメラグッズを製作・販売しているユリシーズというメーカーのモノ。
一枚革を使ったケースで、質感はとってもいい。手持ちのRX100M3もXF10にも使えるので高級コンデジにはぴったりです。